全て、彼女たちの責任に問われるというのだろうか。
親がこうだから、子供には生きる権利がないと、誰が定めたというのだろう。
「麟麗様、失礼ですが」
ビクッ、と、肩を跳ね上げる。
何かに怯えた瞳。
この三人の幼子は。
「もしかして、先帝の―……」
「お願いっ、誰にも言わないで!!」
最後まで言うより先に、麟麗様は懇願してくる。
「どうしてですか?紅杏(コウアン)様達は、普通に……」
「それは、柳皇太后の加護があるからですわ」
「え?」
柳皇太后?
翠蓮が首を傾げると、
「二年前、革命の折、皇帝陛下は……叔父上は、権威を笠にきて振る舞い、先帝に媚び入り、皇族や罪のない民を虐げてきた家を族滅へと追い込みました」
そばにいた鈴華様の頭を撫で、麟麗様は目を伏せる。

