『"王”の子供じゃなかったらなぁ……』


回廊を歩きながら、思い出すのは、古い記憶。


『"王”の子供なんかじゃなかったら、きっと、生きるのも、死ぬのも、"自由”だよね』


あの時の笑顔は、きっと黎祥様の、真の感情。