かつて、この土地が生まるる時。


一人の女性の元に、双龍舞い降りん。


龍に愛されし少女は、国開かん。


宵明けし時、地光り、開かれん。


我らが人の子に、幸あらんことを。


【宵始伝―冒頭・国開き―より】