(鳳様何やってるんだ)



「鳳行くぞ」


「あっ、待って」



(呼び捨て、あまりされないからな…)



教室に向かっていると、後ろにずっと豹が付いてきて、



「あなたの教室はどこ?」

「ここだけど」



指さしたのは鳳と同じ教室だった。

「昨日いた?」



豹の机は、から凄く離れていたし人が集まっていたため、見えなかった。



「お前観察力ないんだな」


職業柄人一倍観察力がある鳳は、ムカついて豹を睨んだ。



だが豹は、何事も無かったような顔をして、余計鳳をイラつかせた。その
時、笑い声が聞こえ、



「鳳、お前面白いな」



(っ…呼びすて!!)



「ウザイな豹」

そう言って2人は席につき授業を受けた。




〜〜〜昼休み〜〜〜

「鳳ちゃんは、好きな人できた?」

「うーん、今はいないかな」



女子が集まって話をしていると男子は慌ただしくなった。



「鳳ちゃんが、恋バナしてるぜ」

「うそー、タイプ聞いてみたいよな」



と、また盛り上がっている時、一部からの冷たい声が聞こえた。それに気づいた鳳は、その人たちの特徴を覚えた。長い髪の黒髪ロングに、切れ目と、くっきり二重の2人。