中学二年の春。
 あなたに出逢い、約束をした。


 高校生だったあなたが大人びていて、わたしはずっとドキドキしていた。


 あなたは覚えていますか?
 約束。そして、震える子猫たちのこと。


 約束は果たされることなく、あなたに会えないまま、わたしは高校三年になってしまった。


 あなたを待っているのは、わたしだけなのかもしれない。それでも待ちたかった。


 お願い。
 どうか、わたしを忘れないで……。