王子からの溺愛は逃げられない！？

「嫌がってるの、分からないんですか？こんな女の子一人を男二人で...馬鹿すぎるにも程があります。」

「っ！？てめぇ！！」

あっ...危ない！！

男性の拳がイケメンさん(←勝手に命名)に降ってくる。

ーーパシッ

イケメンさんはもろともせずに拳を止めた。

すごいっ...早すぎて見えなかった！

男性の腕を掴んだイケメンさんは、腕に思い切り力を込める。

「何回言ったら分かるんですか？この低脳野郎が...！この子から離れろって言ってんだよ！！」

「いっ...いでででで！！おい！やめろっ...」

「おっ...おい！こいつやべぇぞ！行こうぜー！！！」

男性二人組は、イケメンさんの強さに怯んだのか、一目散に逃げていった。

ほっ...ほぇ～...あっという間に逃げていっちゃった...

あたしが感心していると、あたしを助けてくれたイケメンさんが振り向く。