「譲。」

「何?」

「まさかと思うけど、帰るとか言わないよな。」

まさか・・・・泊まる気満々です。
そんな事考えてもいなかったけど、最初っから。
そう改めて思ったら、何だかふてくされたのも恥ずかしいような気がして。

「良かった。」

顔を見ながら勝手に安心された。

「ちょっと買い物行ってくるから、お風呂入っててもいいし。」

そう言って財布を持って出て行った。
コンビニ?

お風呂と言われても、パジャマは貸してもらいたい。
ないんですが・・・・・。


大人しくテレビを見て待つことにした。


なかなか帰ってこない。
さっきのコンビニじゃなかった?
もしやと思うけどカップ麺?
もういいって言ったのに。

駅の方まで行ったのかな?

ソファに寄りかかって、うとうとしそうになる。

満腹だった。
確かにヨーグルトに入れたフルーツは余分だったかも。
明日に取っておけばよかった。確実に欲張った。


お腹を撫でながら目を閉じる。