テレビをつけてソファに座って見る。
すっかりくつろいでて、玄関でガチャガチャと音がしてびっくりした。

急いで玄関に行く。

カギは持ってたみたいでドアが開いて大場が帰って来た。

・・・・早い。もっと遅いと思ってたのに。

「何ビックリしてるの?」

「だって、もっと遅いと思ってて。」

「十分遅いよ。せっかくの夜が短くなる。」

荷物を置いて首元を緩める大場。

「ここまで来てくれたら、お帰りのハグとかキスとか期待したのに。」

「あ、お帰り、お疲れ様。」

動かない私に結局大場がハグしてくれた。

先にリビングに戻る。
嬉しくて走ってしまう。手はズボンを持ってる。落ちないように。
すごく喜んでる自分。
思ったより早く帰って来てくれて嬉しいし。

「ご飯食べたの?」

振り向いて聞いた。

「ああ・・・。」

笑って答えられた。

何?

「シャワー浴びてくる。」

ガシガシと頭を撫でられて手を振られた。

あ、パジャマ。

「ねえ、パジャマ借りてる。」

「見ればわかる。今返してくれるの?」

「ええっ・・・・。」

何か貸して。最初にそう言ったじゃない。

「冗談だよ。俺より似合ってる。」

そんな訳はない。
普通のパジャマが似合うと言われても、うれしいの?

ソファのところに戻りテレビを見る。
さっきまでリラックスしてたのに、ちょっと緊張してきた。