「傘のお礼にデートとは、大胆になったわね。」



『違う、デートじゃないから。』



ただお礼するために、お茶しに行くだけだもん。



「それが昨日の今日って言うのも・・・怪しい。」



『違うって!ほら、部活行ってきなよ!!』



「はいはい。」



じゃあね、と言ってのんちゃんは部室に向かった。



『よしっ、頑張るぞ!』



1人で気合を入れて下駄箱に向かった。



『じゃあね〜。』



下駄箱でクラスメイトと少し話してから門を出る。
待ち合わせ場所は最寄り駅。



「舞。」



『え?先輩??』



門を少し歩いたところにいたのは、バイクに寄り掛かった先輩。



『どうしてここに!?』



恥ずかしがる素振りも見せず、私の頭に手を置いて八重歯を見せて笑った。



「楽しみすぎて来ちゃった。」



そんなのありですかー!!
もう私の頭の中はパンク状態ですよ。