翼「...なのに、ダメだよ。 私の事、好きとか言っちゃ。 もう何か...幻滅しちゃったよ。 結局、郁人くんも武彦と 同じなんだね。嘲笑うんだね。 私の事。所詮2番手の女って 思ってるんだね。 悪いけど、私は...郁人くんとは 付き合えない。ご馳走様。」 お札を置いて店を飛び出ると 涙が溢れ出した。 嘘も本当も分からない。 さっきの言葉に、今までの言葉に どれだけの嘘が、どれだけの本当が あったのかさえ分からない。