スズの会社の前に着くと スズはため息をついた。 李人「何で、ため息つくんだよ。」 涼美「何で私とリトは 同じ会社じゃないんだろう。」 李人「え?」 涼美「だってさ、お昼ご飯も 一緒に食べられないんだよ? 社内でリトをたまたま見かけて リトも頑張ってるんだし 私も頑張ろうって思えないんだよ?」 好きという言葉にしなくても 伝わる、スズの愛。 きっと世間一般ではこれを 重いと言うのだろう。 でも、俺は思わない。 いや、思えない。 スズのどんな言葉も 嬉しいとしか思えない。