到着した日は暖かかった。
スティーブとマーガレットは、キャンピングカーのセッティングをする間に湖で遊んでおいで、とわたしたちに告げた。
わたしたちは湖で泳いだ。
水は冷たかった。
水底は砂だった。
少し波があった。
川と似た匂いがした。
ゴーグルを付けて潜ったり、岸辺まで泳ぐ速さを競ったり、浮き輪を抱えて深いところに行ってみたり。
体が冷えてきて湖から上がるころには、髪がキシキシした。
ケリーもちょうど同じタイミングで同じことを考えたらしい。
「シャンプーとコンディショナーが必要ね。今すぐ」
ケリーは膨れっ面になった。
夕食はバーベキューだった。
ホットドック用のパンを肉の隣であぶって、ソースに漬け込んでおいた肉と玉ねぎが焼けたら、パンに挟んで食べる。
それから、インスタントのコンソメスープもあった。
クルトンを浮かべて、乾燥ハーブを振って、キャンプ用のプラスチック製のカップでいただく。
夕方の薄闇がずっと続く湖畔は、どんどん気温が落ちていった。
バーベキュー用の火は焚いたままで、それが暖かかった。
次の日は湖に船で出て、魚釣りをした。
夜は釣った魚をソテーして、パスタに添えて食べた。



