死にたがりティーンエイジを忘れない



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日曜日は教会に行った。

最初は何のコンサートかと思ったくらい、教会で演奏されていたのはノリノリのゴスペルで、わたしが想像していたような堅苦しさは全くなかった。

学校は休みだけれど、ホームステイの仲間のほとんど全員が、そのコンサートのようなミサに来ていた。


ミサのときは普段より少しきれいな格好をするようにという指示だったから、わたしは光沢のある生地のブラウスとズボンだった。

この服は、ケリーには不評だった。


「スカートやドレスにすればいいのに」


わたしは苦笑いで辞退した。

ドレスなんて、がらじゃないから。


竜也は、カッターシャツにネクタイに革靴で、ひどく大人びて見えた。

わたしは似合うと思ったのだけれど、中学一年の女の子たちはいつにも増しておませで、竜也をさんざんからかって遊んでいた。


「カッコつけてるー! 似合わなーい!」

「はいはい、勝手に言ってろよ」


竜也は怒りもせず、女の子たちの大騒ぎを右に左にかわしていた。