颯太side

静かに俺の胸元にある美恋の顔を除くと
顔を赤くしてるが、ぽろぽろ涙を流して目を合わせない




惚れた女には、俺のせいで人生を無駄にしてほしくない、
幸せになってほしい

そっと離れ俺は美恋の頭を撫でて
龍のとこに行こうと家を出る

運転してくれた琥太が車洗って
誠さんはそれを見ながらタバコ吸ってた
「ん、どっか出かけるのか?」
「あー、散歩」



「龍、美恋を助けてくれてありがとな」

龍の好きな飲み物など持って家に行くと
結衣さんがいつもの笑顔で出迎えてくれた
「あ、アニキが来てくれるなんてあの子もすぐ治るわ」

「龍」
部屋に連れてってもらうとベッドの上でダンベル使って筋トレしてた
「バカ、お前安静って言葉調べろよ」
「あ、颯太さん」
「これ、お前に」
袋に入ってる龍の好物を出すと
ベッドから降りて俺の前にきた
「え!いいんすか!」
「あぁ、お前に危ない目に合わせちまったしな、」
「!、美恋ちゃんを守れなくてすみませんでした、俺のせいで、」
「ばーか、お前はちゃんと守ってくれた、じゃなかったらあのガキにほんとに犯されてたかもしれねぇ、お前は妹分を守ったんだ、自分を責めんな」
「颯太さん、、」
「随分と男前の顔になったな」
自分が怪我してでも美恋を守ってくれたこいつの頭を撫でる

「アニキ、ちょっと出かけるから龍の事みててください」
「あぁ」
結衣さんはパタパタと出ていった