居心地が悪くなった私は屋上へと向かうため 教室を出た。 教室を出ると、知らない男子生徒が私を 見つめていた。 「あなたが倉島由佳さん?」 『うん、そうだけど。』 上履きを見るに、恐らく同い年。 「俺、一ノ瀬結人(いちのせ ゆいと)て言います」 「隣のクラスの。良かったら少し話しませんか?」 『わかった。行こう。』 私はそう答えるなり彼について行った。