授業が終わって、図書室に悪斗くんときた。



「何寝てんの?」

悪斗くんがあたしの顔を覗き込んだ。

一気に目が覚めた。
「ちゃんと仕事して」
悪斗くん、見た目不良とか
ヤンキーだから
ちょっと違和感があるかも。

なんか不思議でおもしろい。


「・・・立たせて」

あたしがそういうと、
悪斗くんはあたしをヒョイっと
お姫様抱っこした。

「え、ちょっ」

手を引っ張ってくれるだけ
と思ってたから
なんか普通に驚いちゃった。


「いいでしょ?こんな立たせかたでも」

「何言って・・・」


あたしが悪斗くんに
文句を言おうと顔を上げると
悪斗くんの顔が目の前にあった。



「ごめん」


悪斗くんがあたしを地面に
降ろしてくれた。