「好き!」 何回目か、わからない告白。 高校最後の日、私は幼なじみにそう言った。 幼なじみはどこか照れくさそうに、 また、どこか呆れた面差しで―…… 「懲りねぇな、お前も」 私の頭を撫でてくれた。 「いいよ、付き合おう」 それが私の、一番幸せな記憶。 好きだった。 あなたのそれが嘘でも、私は幸せだった。