「店長、店長、大丈夫ですか?」


私はうっすらと聞こえた呼びかけに目を覚ました。私がそっと目を開くと、窓から突き刺さる眩しい光に照らされた女性の顔が見ることができた。



「理佐です。わかりますか?」


私は少しの間何も言わないでいた。
なんとなく、頭の中を整理し、ようやく答えることができた。


「理佐?理佐なの?私はどうしてこんなことに?」


「店長、大丈夫です。お店は私に任せてください。今はゆっくり何も考えないで休んでくださいね…」


私は『お店』と言われ、自分がパティシエで、『Charlotte』の店長であることをなんとか思い出した。




「あぁーありがとう。ごめんなさい。ごめんなさい。」



「謝らないでください。みんなで頑張って『Charlotte』必ず守りますから…」




「うん、お願いします…よろしくお願いします…」