―――その夜あたしは夢を見た。
「…お前といると、気分が悪い。
今まで住ませてくれてどうも。」
そう言って隼は背を向け、
出て行こうとした。
何故だか知らないけどあたしは
涙を流しながら、
「嫌っ!待って…!」
と何回も叫んでいた。
必死に隼の腕を掴んで引き止めるあたし。
その行為を全身で嫌がる隼。
涙でぐしゃぐしゃになった顔で、
精一杯隼にしがみついていた。
「っ…止めろよ!
キモイんだよ。」
冷たく言い放った隼は、
ドアを乱暴に開けて出て行った。
嫌だ…嫌だよ…
ねえ、嘘って言ってよ?
ねえ、いつもみたいに冗談って笑ってよ。
「や…行かないで…
お願い…一人にしないで…」
―――――夢はそこで終わった。

