もしも明日という未来があるのなら

「野村、浮かれすぎ。」

横から水村の冷たい声が飛んでくる。

むむ。いいじゃない、嬉しいんだから。

テスト期間は出席番号順で座る。出席番号の近い私と水村は席が隣だった。

「水村より高い自信あるし。」


「は?なわけないだろ。俺より高かったらなんでも聞いてやるよ。」

「ほんとにー?」

「あぁ。男に二言はねぇよ。」

バカにしてる。満点でも引き分けにしかならないのに!

「水村何点なの?」

水村の前に座っていた海月が聞く。

「98点」

うわ、あぶなーい。

「ごめん、100点!」

「すごいじゃん、柚月!」

と海月が驚く。

「お願い、どうしようかなー。」

すると水村が急にあわてだしてモゴモゴ言い始めた。

「は?いや、冗談だし。まじかよ。」

「男に二言はないんでしょ」

「ぐ・・・」

ひっひっひ、と心の中で笑いながら願い事をどうしようか悩んでいるとあっという間に授業が終わっていた。