いやーぶっちゃけ久しぶりに運転するのでビビったー



誰か殺したらどうしようかと思った、まじで

「あぶねー」


大きな車は勘弁していただいて、レンタルした軽自動車の助手席に安井、後ろに五月とその友達をもう1人乗せてここまで2時間走ってきた



身体のでかい男子3人と荷物をのせたら軽自動車なんてキツキツで

合流なんて重いのなんの、アクセル全開だ




後続車には仁香と海都くん、と、その友達が乗っていて

各クラスの女子や他の男子たちは電車で来て合流する予定となっている




「早苗さん運転お疲れす。ありがとうございます」

「あ、ありがとうございます」

「あざっす!」


「はいお疲れ様ー」



今日泊まる予定のコテージの駐車場に車を停めると、少し離れた場所に車を停めた仁香がキーを片手にやってくる


今日の彼女は淡い黄色のオフショルダーとデニムの短パンという、夏らしくて若々しいコーディネートだ

対して私はロゴ入り白ロンTにひざ下までロールアップしたジーンズ、そしてビーチサンダルという極めてラフな格好をしている




「早苗ちゃんどうするー?まだ他の子たち来てないんかな」

仁香があたりをキョロキョロ見渡して、そろそろ合流するはずの愉快な仲間たちを探す


『なんか連絡来てないんか』そんな視線を高校生たちに送ると、私が後部座席に乗せてきた男子生徒、小椋(オグラ)がケータイを確認して声を上げた




「あ、来たって!」