そんなのストーカーみたいでちょっと気持ち悪いよね......


言うべきじゃなかったかな



五月は私の苦い顔を覗き込むように

「それを言ってくれれば、俺が何組かとか、シフト空いてる時間とか言ったんですけど」

と不満を漏らす




言ったら教えてくれたか____


いや、社交辞令かな_____


そんな言葉は真に受けるべからず



私は乾いた笑いを浮かべて、いいのいいの、と手を振った


「ありがとう。ほら今日の朝、急遽行くことが決まったから。連絡先も知らないしさ」

「教えます」

「え?」

「連絡先」



それはどうなの?


こう言う時は否定も肯定もしないでやんわり断るのが大人ではないだろうか


「ありがとう、じゃあまた今度聞くね」

「.......はい」



合ってるかな


お母さん、私合ってる?



心臓をバクバク鳴らしながら、私は精一杯の大人の対応(?)をしたのであった