そして分かったのだが


どうやら仁香の弟、海都くんはこのクラスの人気者らしい



明るくて茶目っ気のある人柄がそうさせるのだろうか

すっかり仁香は暇を持て余した2年2組の中心に据えられていた




「海都の姉ちゃんなの!?ねぇねぇ家での海都もこんな感じ?」

「こいつもー頭おかしいっすよ。弁当箱にラーメン入れてくるし」

「あ、それは私が入れたの。海都とは2人暮らしだから、いつもお弁当は私が作るんです♡」

「えー!めっちゃいい姉ちゃんジャーン!」




そ、そうだったのか


てか

弁当箱にラーメンはどうなんだ.......?




私は衝撃の事実かつ役に立ちそうにない情報を得ながらその場をそろりそろりと後にする



仁香、また後で来るぞ



というわけであいつは大好きな弟がいる2年2組に放置して




私は校内を散策することにした