なんだろこの時間


真顔でテレビを見つめ、ちゅーちゅーとアイスを吸う顔は、できれば五月くんには見られたくない


なるべくこっちを向かないでくれ



てか君、それ食べ終わったら

そろそろ自分の部屋に帰ってくれ




隣でアイスを食べ終わった気配を感じた時、彼がおもむろに口を開いた



「あ、の......相談してもいいですか」

「へ?......いいけど......?」



......相談?


一体なんの相談だろうか



私はアイスを口に咥えたまま彼の方に身体を向けると

「力になれるかは分からぬがな」

ひひ、と笑ってみせた





「今日、部活中に女の子に告白されたんです」


「えええ」



そういえばお弁当を食べられなかった経緯に、女子マネージャーを募集するための部活見学が実施されていたと話していた


ということは、高校1年生の女の子から告白されたということだろうか



彼は私の推理通り、事の成り行きを説明し

「〜というわけで、今日初めて会った1年生なんですけど」


そこで話に区切りをつけた