突然のことに驚いて、俺は目を見開く
その目尻には
今まで我慢してきた涙がじわじわと溢れた
誰にも助けてもらえなかった
汚いとか
貧乏とか
親がろくでなしだとか
言われる悪口は全部本当だから
仕方がないことだと思っていた
友達はいないし
親にも先生にも助けてもらえなかった
でもほんとは
みんなと遊びたいし
普通におしゃべりがしたい
「今日から私と遊ぼう」
早苗さんは言った
「遊んでくれるの?」
「うん。夜になっちゃうけど、部活から帰ってきたら、一緒に遊ぼう」
「.....うん!」
次の日から、早苗さんは俺にバスケを教えてくれた


