必死に手を伸ばし、苦しそうに顔を歪める早苗を水中で抱きとめる


目が合ったと思ったが、彼女はその直後に意識を無くした





嘘だろ



「早苗さん!!!!」


大声で名前を叫ぶ




ごめん



無理させすぎた





ただごとではない雰囲気に、海都やクラスメイトが駆け寄ってくる


こんな感じで大事になりだした段階で男たちは顔を見合わせ「マジかよ」「めんどくせ」と呟きながら、四方八方に散るように逃げていった


「クソ野郎」




焦りつつも、横抱きにした早苗の胸が呼吸で上下するのを確認する




________よかった



と、同時に濡れた上着越しにビキニが透けて見え、俺は思わず息を呑んだ



こんな時に悪いけど


ふつーに胸あるし

柔らかくて白いし

細いし



さっきまでババアだの熟女だの、この人なにを気にしてたのかよくわかんねえな




「いやちょっとこれ見ながら歩くの、しんど......」




そんなわけで砂浜に上がってからは背中におぶったわけだが、それはそれでアレの感触が鼓動を早め


しかしそのタイミングで早苗が起きてしまったため、平静を装っていたのだった