* * *






てか






おっぱい当たってんなーーーー



五月は背中に感じる柔らかさに、拭えない煩悩と戦いながらロッジへと向かう



胸だけじゃない


腕に密着する白くて柔らかい太腿

自分の首にまわされた細い腕




意識し出したらキリがない



いや、こんな機会滅多にないんだし思いっきり感じてればよくね?



しばらくしてロッジに到着し早苗を降ろしてからも、柔らかい肌の感触を思い出して鼓動が早まっていた



「じゃあ私、シャワー浴びて着替えてくる」


「あーはい。その次俺も使います」


「え、海戻んないの?」


「一旦、昼食前に綺麗にしときます。どうせ濡れてることに変わりないから、また海入りたくなったら入るし」


「それもそうね。じゃ、悪いけどお先ね。すぐ出るから」



着替えが入ったボストンバックごと抱えて脱衣所に向かう後ろ姿を見送って、五月はハーッとため息をつく



海水で濡れないようバスタオルを敷いて床に腰を下ろすと、2度目のため息とともに天井を見上げた





それにしても焦った

ナンパ男たちに突撃する2人を見て助けに向かう途中、突然早苗が溺れたから




その時はまだ距離が結構あって

歩いていたのを咄嗟にクロールに変えた