リクちゃんと呼ばれた女子高生は

「あーはいはいうざいうざい」

とパラソルの方へ向かって歩き出す




分かってるってか


まぁ分かった上でやってること説教されるのが1番ウザいだろうからな



きっとスリリングで、ときめいて、非日常で

確かにその時は楽しいのだろう



「あの、すみません。リクちゃんがひどい暴言吐いて......」

もう1人の女の子が泣きそうな顔で謝る


私はふわっと微笑むと、ふるふると首を振った


「いいよ、それにあなたが謝ることじゃないし。リクちゃん?のところ行ってあげて」

「は、はい!」

「よろしくね」



リクちゃんか......


女の子2人の後ろ姿を見送りながら




「私は健全にちゃぷちゃぷ遊ぼうかなぁ」


と小さく呟いた