思いっきりペダルを踏んで駅へ向かう。


駅と言っても、たんなるプレハブでしかない。


私が住んでいる町はほとんど何も無い。


買い物に行くのにも、1番近くて30分。遊びに行くところだってもちろん無い。


私が通っている中学校は1時間はかかる。


家から10分程にある駅に着き、自転車を停めておくような所は無いのでプレハブの横に駐輪。


5分もすれば来る電車を1人で待つ。


同い歳くらいの子は全くいない。


理由は簡単。


こんなド田舎にはいたくないから。


私の家はここに大きな土地を持っている農家さん。


だから私はずっとここで暮らしている。


そうこうしているうちに電車がやってきた。


一両編成の小さな車体が、今日も私を運ぶ。