【完】それでも、わたしはこれを恋と名付けたい。




「終わりなんて、嫌だよ…まさくん、まさくん…っ!」

悪いところがあるなら、頑張って直すから…

ねぇ、お願いだから、


離れて行かないで……
もう、ひとりぼっちは、嫌なの……


ただ、大切にされて

愛される女の子になりたかった。


人生をかけた大恋愛や、裕福な生活なんて求めていない。


ひっそりと、この世界の小さな片隅で

たったひとりの愛する人と生きていきたい。

ただ、それだけのことさえ許してくれない。


わたしの願いは叶わない。


彼を繋ぎ止めることができたとしても、もう、

わたしは彼女、ではなくなってしまう。


大丈夫って笑えるようになるまで
ちゃんと受け入れられるようになるまで

時間はかかるだろう。