【完】それでも、わたしはこれを恋と名付けたい。



その日の夜中。

ピコンという音とともに、スマホが点滅を知らせた。


誰だろう……?

寝ぼけ眼を擦りながら眩しすぎるスマホの画面を見る。


新着2件…?

1つめは…まさくんから。


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ごめん、翠。
俺たち終わりにしよう

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そう…だよね…

わたし以外にあんな文、送らないよね…

多分、だけど…
まさくんの1番近くにいたのは、わたしなんだから。


嫌だよ、まさくん。


わたしが恋をしたのは

会ったこともない、男の人

それでも

抱いた想いだけは、嘘じゃない


こんなにも胸が締め付けられて、
心が大好きだって叫んでる。


なのに、ねぇ、どうして…