それは、太陽のように明るく、天使のように優しい笑顔だった。
粉雪さんは焼け焦げた手で必死に私の手を握ってきた。
弱々しい力で、死にかけの体で。
それなのに、彼女の心の奥からはとても強い何かを感じた。

それは、死への願望と、私に対する願いなのかもされない。

粉雪さんの最後の笑顔ほ明るくもどこか懇願するような雰囲気があった。



私がももかちゃんに呼ばれて学校へ忍び込んだ僅か30分後、
広浜中学校一年二組の教室前の廊下で粉雪さんは亡くなった。