夜の学校はとても暗くて不気味だった。

朝の学校とは違う。同じ建物だとはとても思えないような雰囲気だ。

「早く見つけて帰ろ」
私はももかちゃんにぶっきらぼうで声で話しかける。

「うん、早くしよ」
ももかちゃんの抑揚のない声が帰って来た。

私たちの教室は一階にあるため、すぐにたどり着くことが出来た。

ももかちゃんの机の上にあるゲームを取って教室を出ようとする。

だけど、そこにはこまりと塊が立っていた。
私たちの行く手を拒むように…。