『テスト返しの日の夜、寝ていたすずねちゃんに激痛が襲ってきたの。すずねちゃんは、最初何かの病気だと思ったんだって。だから、親に相談しようと思って親の寝ている一階に行ったの。そしたらその部屋の窓が少し開いててさ、その隙間から大川ないとさんが見えたんだって。大川ないとさんはすずねちゃんと同じくとても体が痛そうな姿で歩いてたんだ。すずねちゃんは家を出て大川ないとさんを追いかけた。大川ないとさんはすずねちゃんにこれは化け物が近くにいるっていう証拠だって言ったらしいの。でも、すずねちゃんは信じなかった。そもそも自分が化け物ダってことも信じてなかったからね。』