ないとを追ってたどり着いた先は私の家から15分のところにある広浜中学校だった。
「え、なんでここ?」
私は彼に尋ねる。
彼は振り返ると「なんだよ、お前ついてきたのかよ」と言った。
「あのねー、あんたみたいな化け物とか言ってる頭おかしい人が夜中に一人で歩くなんて私が不安なの。何か変なことやるんじゃないかってね。」
私は言い終えてひどく偉そうな言い方になっていることに気づく。
ないとはそんな風に言われても余裕の表情だった。
「まぁ、見れば分かる。」
そう言うと彼は学校のフェンスを乗り越えた。
「え?は!嘘でしょ!?」
私は驚きのあまりまた声が大きくなる。
夜の町に私の声が響く。
彼は私を置いて校内に入っていってしまった。
別に、私は彼が何かやる時面倒だから止めに入るだけ…。
私はフェンスを乗り越えた。