そして放課後となり、体育館で表彰式を終えると、いよいよ楽しみにしていた打ち上げが始まった。





外は薄暗く、仮設ライトが生徒たちを照らす。


それはとても賑やかなもので、早くも打ち上げ気分全開だった。





「ねえねえ、とりあえずグラウンド行ってキャンプファイヤー行こうぜ♪」


「んー、そうね。恵那も行くよね?」


「うん!行く行くっ」





テンションの高い遊君につられるように、私と美冬も気分上々だった。





しかし、この場に若干1名、テンションの低い者がいた。





「俺はパス。保健室で寝るから、お前らだけで行ってこいよ」





「はっー!?せっかくの打ち上げなんだぞ?ノリ悪いなっ」





恭哉君は遊君の絡みを雑に扱うと、そそくさといなくなってしまった。





恭哉君どうしたんだろう?


何かあったのかな?





するとそんな私の様子を見てか、美冬がニヤリとした様子でこっそりと耳打ちをしてきた。





「恭哉君がいないと寂しい?」


「えっ!べっ、別にそんなんじゃないよっ」





さっ、寂しいなんて私は別に…


ただちょっと、どうしたんだろうって気になっただけだし?