「あっいたいた♪」


「恵那~?無事だった?」


「あっ美冬に遊君!どうしてここに?」


「さっきここにいるって、恭哉からメールが来たんだよ♪」





そ、そうだったんだ。


…ていうか、呼んでたなら言ってくれてもいいのに!





「来るのおせーよ。待ちくたびれた」





そう言って恭哉君は眠たそうに大きな欠伸をする。





「いや~ごめんごめん♪ついつい射的勝負に夢中になっちゃって」


「えっ!?2人ともお祭りに行ってたの?」


「うん。だって追いかけられてるのは恭哉君だし、遊なら逃げる必要ないからね」


「え~ずるい!私も射的やりたかったのに」





私たちなんてどこにも行かずにずっとここに居たのに。


まだ全然お祭りを楽しめてないよ~…!





すると突然美冬が私の耳元でこっそりと呟く。





「恭哉君と何かあった?」


「えっ!?な、なにかって」





突然の問いかけに動揺を見せると、美冬はクスリと笑みを浮かべる。