「ねーお願い!行こうよ♪」





と、遊君は美冬に懇願する瞳を向ける。





「俺は行かないから」





「え?」





スマホを構いながら、一切こちらへ視線を向けない恭哉君。





「なんでだよー!恭哉も行くぞ!」


「めんどい。そもそも俺は人混み嫌いだから」





そう言う割にはいつも周りには女の子が沢山いたけど?


…最近じゃあんまり見かけなくなったけど。





ていうか、あんまりイベンドごとに興味なさそうだもんね。





「何言ってんだよ!せっかくの夏祭りだぞ!?強制参加だからな!」


「は?ふざけんな。行きたいんだったら勝手に行け」





こんな調子で言いあう2人を私たちは、やれやれと見守っていた。