4限目の自習も終わり、お昼休みを告げるチャイムが鳴る。





雨がどんどん強くなり始めていた。


そして時折、雷鳴まで聞こえだす。





うわ~雷まで鳴ってきちゃった。


今日は一段と荒れそうだな~





席でお弁当を広げつつ、ボーっと窓の外を見つめていた。





「美冬っ~!俺と恭哉、購買でご飯買ってくるから先食べてていいよっ」


「遊に言われなくても、もう食べてるから」


「えっ酷い!んじゃ急いで行ってくるー♪」





相変らず元気な遊君は、登場するや否や、恭哉君の腕を引っ張り颯爽と教室を出て行った。





「わざわざ私たちと食べなくていいのに」


「まあね。でも、遊君は大勢で食べたほうが楽しいって言ってたじゃん。私も大勢で食べるの好きだし。あっ、勿論美冬と2人も好きだよ!?」


「ふふっ、分かってるって」





美冬はクールに微笑むと、お弁当を口に運んだ。