「…ってそれより、美冬っ!さっきのは一体どうい」





と、言いかけたところで、タイミング悪く先生が教室へと入って来た。





「HR始めるから席につけ~」





もーっ!


先生ってばタイミング悪いよ~!





美冬と話したかったのに!





私はため息混じりに、渋々自分の席へ座る。





…あっ、そういえば、ハンカチ握ったままだった。





無くしていたと思ってた、お気に入りのハンカチ。





…これ、恭哉君が拾って渡してくれたんだよね。