「ちょっと、野々原くん。なんてこと言うの!」
「大丈夫です。迫ってきた時には逃げればいいんです」
「え、でも…」
野々原くんと小声で会話して漏れないようにする。
というか野々原くん、逃げればいいってかなりいい加減過ぎるんだけど。
「俺も逃げるの手伝うんで」
「え、いや、」
「大丈夫です」
「…」
野々原くんが余りにも言い切るため、反論できない。
どこからその自信が生まれてくるのだろう。
ナルシストは相変わらず鏡見てるし、羽田ちゃんと野々原くんは相変わらずだけど、秋山は…
めちゃくちゃ早くなってるじゃん。
早すぎて目回りそうなくらい早い。
どうしよう。秋山絶対キスする気満々だよ。
やばいよ、これ。私キスしたくないよ。
前言撤回してもらおうと野々原くんを見ると、
「大丈夫です」
一言そう言って野々原くんは作業に戻る。
「………」
