はあとため息を一つついた野々原くん。
一つ下の彼が、彼よりも一つ上の先輩にため息をつくなんて普通はおかしいんだけどね。
「秋山先輩、これ全部終わったら立花先輩がキスしてくれるそうですよ」
野々原くんはホッチキスで紙を留めながら、まるで流れ作業のように言う。
「え!???本当!??」
ガタッと椅子から立ち上がり、急に目を輝き出した秋山。
さっきまでのダラダラ感が一変してシャキッとする。
いやいやいやいや、そもそも私キスするなんて言ってないんだけど!
「俺頑張るね!!」
そう言ってさっきの10倍ぐらいのスピードでパンフレットを完成させて行く。
