そんな光希を不思議そうに眺めていた清花が小さな声で、でもはっきりと口にする。

「光希さんも私も幸せになりましょうね」

「うん」

好きな人に好きでいてもらって、一緒に生きていく。
光希も清花もそんな幸せまでもう少しだと、微笑みあった。