少し顔を赤らめ、はにかんで言われると、告白された気分になる。

清純派で小悪魔なんてモテて困るだろう、と他人事ながら心配になった光希に清花は眉尻を下げた。

「全然モテないです。親が心配して、今度お見合いするくらいなんですから」

「え?お見合いって、清花ちゃんまだ大学生だよ」

「そうなんです。でも母が結婚したのも大学卒業と同時だったし、私には会社勤めは無理だろうからって」

「ーーーそれで、清花ちゃんはいいの?」

「うーん……私、お見合いしたい訳じゃないですけど、嫌でもないです。お相手の方の事、前から格好良いなって思ってましたし。ちょっと年上なのが気になるんですけど」

「あぁ、知り合いの人なんだ」

無理矢理に引き合わされる訳ではないと知って、光希はほっと胸を撫で下ろす。