こんな自信満々に言い切られると、光希も自信がなくなっていく。

「光希は清楚で可愛いし、料理上手だしさ。普段は強気でツンなくせに本当は甘えたでベタベタするの好きで。仕事出来るくせに、変なとこで要領悪くて、自分に自信がなくて。クールな振りして俺には感情ダダ漏れだから見てて飽きないし、すっごく甘やかしたくなるし、ちょっと冷たい事も言われたくなる。それに……」

「せせせ先輩!ストップ!」

光希は目の前で盛大に惚気られるのがこれほど所在無くなるものだと初めて知った。しかも、惚気の相手が自分自身なのだ。どう対処していいのか分からない。
とりあえずこれ以上の羞恥プレイはやめて欲しくて、言葉を遮った。

「何?」

「いえ、そんな過大評価は……」