返答に困り、目を泳がせる潤陽に、魏扇は大丈夫だと言い聞かすように潤陽の頭を撫でた。 「今は能力が開花してないけど、何かのきっかけでいつかその能力は開花するよ。例えば強い意志が芽生えたり、酷く感情的になった時とかね。」 「それで?」 魏扇が続けるように促す。 「その能力が開花した時君は隠り世中に知られ、今よりもっとアヤカシに狙われる事になる」 隠り世…。昔魏扇から聞いたことがある。 私の住んでいるこの世界を現世【うつしよ】といい、アヤカシの住む世界を隠り世【かくりよ】と呼ぶ。