ミディアムよりも少し短いストレートの黒髪。 敬語口調に形を崩すことなくきっちりと制服を着ている女の子は、人が多いこの学園でもエミリーぐらいなものだろう。 「よし、本番は飛びっきり可愛くしてあげるよ♪」 「そんじゃ、一緒に頑張ろうね!」 「あ、ありがとうございます。頑張ります!...また後で」 彼女達は少し話をしていたかと思えば、エミリー以外の四人組はその場から離れていった。 一人残ったエミリーは、立ち止まったままで背後から近付いている俺にまだ気付いていない。