猫...か。


カレンダーを見ていると、エミリーがよく会いにいっている猫を思い出した。


もう帰省して来てるのかな。


浮かんでくるあの子の顔....


それはいつもの照れたヤツだったり、笑顔だったり...



別に予定もないし行ってみようか。



持って帰った荷物の整理もそのままに、俺は部屋から出る事にした。




寮の奥にある茂みへと視線を向けると、予想した通り日独狐一人いない。



まぁそんなタイミングよく居たりしないよねぇ...



そう思いながらも茂みの方へと足を踏み出す。