──次の日。
いつものように学校に登校してきた私は、靴箱の前で立ち止まると外靴と上履きを入れ替えようとした。
だけど外靴を手にして、靴箱の中を覗いたとき、ある変化に気がつく。
「……なんで……っ」
私の上履きが……ない……?
金曜日じゃないから、家に持って帰ったなんてことは絶対にない。
じゃあ……、どこ?
私の上履きはどこに消えたの?
そのとき、昨日彼女に言われた言葉を思い出す。
────『これから痛い目に合わせてやるから』
まさか、あの人が隠したの……?
私はその場にランドセルと手提げ袋だけを置くと、もう一度靴を履き、ありとあらゆるところを探しまわった。
ロッカーのなか、狭い場所、ゴミ箱のなか……。
だけど、どこを探しても上履きは見つからなかった。



