……正直、この段ボール箱と理科室がどう関係するのかが、俺にはわからないけど。
そんな俺の疑問をよそに、彼女はコンコンと扉をノックした。
だけどすぐに、しまった!という顔をする。
どうしたのかと思っていると、彼女は気まずそうに俺のほうまでやってきて、準備室の扉をもう一度同じようにコンコンとノックした。
ノックする場所間違えたのか……。
……かわいい、な。
……って、なに考えてんの俺!!
今考えたことは、百パーセント有罪だぞ!!
ぶんぶんと首を振り、なにもなかったことにする俺。
だけどそのとき、首を振りすぎたせいか、抱えていた段ボール箱をすべてその場に散乱させてしまう。



